2010年、豚に「リジン」で低炭素社会に迫れ!
今年は寅年♪トラは肉食ですが、日本でも数年前からじわじわと人気が高まって
いるのが豚肉。新年第一号の「あしたのもとNEWS」では今が旬の “白菜”との
相性が抜群な豚肉と“アミノ酸”の意外な関係をお届けします。
今、世界では、人口増加や経済成長により豊かになった途上国での食肉需要が
高まり、世界規模での食肉の消費量が増えています。しかし、飼料用の大豆かす
(たんぱく質)の値段の高騰により、豚や鶏などには炭水化物の比率を増やした
餌が与えられています。
栄養バランスの悪い餌を食べた豚や鶏は、結果的にメタボに。しかも、量を食べる
ことで排泄する糞尿が増え、土壌や地下水、河川・湖沼・海などへの環境負荷が
懸念されます。また、糞尿から発生するN2O(一酸化ニ窒素)の温室効果は、CO2
の300倍!!地球温暖化においてCO2、メタンに次ぐ影響力を持つと言われており、
減らすに越したことはありません。
そこに登場するのが飼料用の“アミノ酸”!なかでも家畜の飼料に最も不足しやす
い必須アミノ酸の一つがリジンで、飼料のアミノ酸バランスを整える原料として
注目されています。“アミノ酸”により栄養バランスが改善された餌は「量」を必要と
しません。これにより、豚の糞尿の量も減るため、欧州を中心に「食糧増産」と「環
境負荷削減」の2つの面での効果が期待されています。
ちなみに、リジンの原料はトウモロコシ。同じ土地面積で大豆の3倍の収量がある
トウモロコシを育てることで、農地開拓のための無理な森林伐採の回避にも一役
買っているとか。味の素KKはアミノ酸のパイオニアとして、低炭素社会への貢献
に向けての活動を続けます。本年も味の素KKを宜しくお願い致します。
環境報告書はこちら↓
http://www.ajinomoto.co.jp/company/kankyo/report/index.html
豚肉を使ったレシピはこちら↓
http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/meat/pork/